前のアルバムへ 次のアルバムへ
2005年度・活動のひとこま 7
 「バドミントンレベルアップ講習会A」 2日目の模様
山田万莉子コーチ  平成17年10月23日(日)に、「バドミントンレベルアップ講習会A」の第2日目を十条台小学校体育館で行ないました。

 2回目となるこの日は、NTT東日本の山田万莉子さんにお越し頂きました。彼女は、ジュニア時代(日本橋女学館高)全日本代表に選ばれた選手で、今や日本のトップ選手である佐藤翔治選手(現NTT東日本/当時は関東一高)と混合ダブルスを組んで海外試合へ参加されていました。実業団時代は、前回まで参加していただいた西城選手とダブルスを組むなど、各種大会へトップ選手として挑戦されていました。2年半ほど前に現役を退きましたが、小学校時代から積み上げてきた技術は、やはりトップレベルと目を瞠るものがありました。

 基礎打ちのアップ練習をしていて気が付いたのですが、彼女のラケットワークやフットワークを見ると、今までの選手より前へ前へと攻撃的な打ち方に感じました。決して体を下げて相手のシャトルを受けることなく、全て身体の前で攻撃的に捌く基礎練習はとても参考になりました。体捌きも必要以上に動かず、スムースに相手方のシャトルに反応する動き方はしなやかさを感じ、そこから打ち出されるシャトルの強さには驚かされました。
 その理由は、指導を受けていく中で気付きました。彼女は、ダブルス戦のスペシャリストで、特に受けを得意とするプレーヤーだったようです。
 今回の練習の内容は、先ず、男子のレベルが高い選手から指導していただきました。ゲームの中で如何にポジション取りをしていくのか、パートナーとの連携など、ゲームの中に入ってポイントでのアドバイスを頂きました。

 女子選手のコートでは、バックショットの基本を繰り返し指導されていました。女子の場合、大きなショットが飛ばないという弱点があり、特にバックショットが苦手な方が多いようで、それを矯正する練習を行っていました。ポイントとしては、「脇を締めて身体の正面でシャトルを捉える」・「手が伸びきった状態で打ちにいくのではなく肘にゆとりを持たせながら出来るだけ前方で捌く。」の2点でした。この際の下半身は、上体が突っ込まない程度に自然体で構え、腰を押し出すイメージでラケットの振りをサポートするように使うことだそうです。必要以上に下半身を動かすことは、次のショット・相手からのシャトルへの対応に影響してしまうので、極力小さくし最大限の効果が生まれるポイントを自分で見つけることだそうです。
 男子の初・中級者のコートでは、他コートが指導を受けている間、前回行った3対2のフォーメーションで、攻撃・守備の役割と前衛が相手に対するプレッシャーを掛ける練習を行っていました。指導の順番となり、相手のスマッシュに対するバックでのロブ・ドライブショットの打ち方を教えていただきました。先ず基本として、相手に甘いタマが上がってしまった時、驚いたり怯えたりして下がらずに、その場で身体を低くし顔の前をラケット面で覆い、シャトルをしっかり受けるよう教えられました。早いスマッシュでも、とにかく身体の前でラケット面に当てるディフェンスを心掛け、決して深く呼び込むような態勢を取らない様に指摘されました。早いシャトルに対して怖がらず、攻めて相手コートへ返球することが鉄則だそうです。
 バックの受け方に関しては、女子と同様に脇を開けずに、肘から手首に掛けて外旋する動作により、ラケットシャフトのトルクを利用して強く・早く返球する方法を指導されました。
 最後にゲーム形式の練習へ山田さんに入ってもらい、1ポイント交替でローテーションする方式で実戦的な練習を行いました。これはとても身になる練習となりました。
 午前中一杯の時間では、若干物足りなさを感じましたが、トップ選手から指導を受ける度に、新しい発見や今まで自分なりに持っていた感覚の違いなどが判り、皆さんが内面的に進歩していっていると感じます。後は、自らが努力し練習を重ね、より楽しいバドミントンライフに役立てば、これまでの指導企画が生きてくると思っています。

 この日と前週の赤羽体育館日曜日の活動に、ステップアップ練習会へメンバーとして参加されているシンガポール人実業家のお義父様が、来日している機会を利用しご一緒に参加していただきました。自国のシンガポールでも週に4回プレイされ、シニアの大会などに参加されているという腕前で、とても若々しくそして何よりレベルが高く、ご一緒にプレイさせていただいた私達も貴重な経験をする事が出来ました。帰り際には、「とても楽しむ事が出来てありがとう。」と仰っていただき、楽しい出会いが出来たことに感激いたしました。

 山田さんからの講習は、この後10月30日(日)と11月3日(木・祝日)のクラブイベントの2回予定しています。
  
前のアルバムへ 次のアルバムへ