Vol. 47
2005.7.9
7月の「みんなでバドミントン」へ参加
 7月8日(金)、東京都障害者総合スポーツセンターの「みんなでバドミントン」へ、クラブより5名が参加しました。この日は多くの皆さんが参加されて、センタースタッフも含め40名ほどの熱気溢れる事業となりました。障害を持たれた方の参加は25名にも及び、根強いバドミントン人気が伺えました。皆さんが工夫しながらプレイされている姿を見ると、我々もとても勉強させられる点が多く感じました。

 事業へは、豊島区の障害者協会の職員の方もボランティアとして参加されていました。お話しを伺ってみると、豊島区も障害者の方がスポーツをする場所に乏しく、逆に障害者に対し公営施設を使用するハードルが高いと仰っていました。障害者スポーツに理解があっても、単発で開催されるイベントなどへの支援は得られるが、長期的な活動への関わりは持たれていないのが現状だそうです。豊島区は区設の体育館を管理している団体が財団法人ということもあり、私達のイメージではグローバルな施設開放が行われているものだと思っておりました。けれども側面では、閉鎖環境を生み出す弊害にもなっているのだという実情を聞きました。障害者総合スポーツセンターは、北区に在っても東京都が管轄する施設である故に、近隣区から障害を持たれた方が参集されています。各区毎に、障害者スポーツへの取り組み方は様々とは思いますが、地元でオープン環境としての体験が間々ならないという部分では、皆さん一様に問題点を抱えられているようです。

 他にも大学に通われている研修生が数名参加されていました。若い人材が障害者問題に取り組む姿勢は共感を覚えましたが、もっと積極的な声掛けや触れ合う行動を取ることが必要なのではと思います。私達の目には、少し消極的なのではと映ってしまいました。失敗を恐れずに出来ることが、言うなれば彼等の特権なので、体を止めることなく動き回るなどの目に見える前向きな姿勢が、今の彼等にとても必要なのではという感想を持ちました。

 多彩な顔ぶれの中で行われた内容は、「基本ショットを打ち合うこと」と「ダブルスでのゲーム」を1時間づつ行いました。ゲームでは障害を持たれた方3名と健常者2名がチームを組み、6グループに分かれて3セットマッチの対抗戦を行うという方式で進みました。事業リーダーの掛け声の下、各コートに分かれ行いましたが、もう少し工夫を凝らした方法も考えられるのではと感じました。2時間と決められた間に、参加者全員が満足出来る方法というのは、中々難しいとは思いますが、出来るだけ平等に楽しさを共有できる、次回も率先して参加してこれるような工夫が求められている様に思います。
 そんな中、失敗にも常に笑顔で楽しさを表に出す方や、失敗の悔しさを全面に表現される方・照れて自ら積極的にプレイされない方など、人によって様々な表情が見てとれます。センターの職員を含め、私たちが限られた時間を有効に過ごせる方法を示していく事が重要なのだと、この2回の参加で切に感じました。常日頃行っている地域クラブの活動にも通じるような、技術レベルの隔たりなく、参加されている皆さんの目線に立った運営は、この様な活動にとって大切な鍵となるのだと思います。

 今月も色々と学ぶ事が出来ました。私達にとってもこの活動へ参加する意義は大きいと思います。

 次回は、8月12日(金)午後6時30分から開催されます。

 尚、
「みんなで卓球」は、7月16日(土)午後1時から3時まで行われます。
 今後もクラブの仲間たちのご協力宜しくお願い致します!

コース名 対象 定員 場所 実施日 時間
みんなで卓球 障害児者
健 常 者
なし 体育館 毎月/第3土曜日
(8月・2月は除く)

13:00〜15:00

みんなでバドミントン 毎月/第2金曜日 18:30〜20:30
 東京都障害者総合スポーツセンター