Vol. 68
2005.12.31
一年をふり返って
 12月28日(水)のバドミントン開放(赤羽中)で、2005年の活動は無事終えました。
 1年間を振り返ると、色々なプログラムへ挑戦し、あっという間に駆け抜けた気がします。
 「地域が主体性を持って、様々なを提案する」をスローガンに、様々なスポーツニーズに対する受け皿として、プログラム事業の展開を行ってきたことです。

 最大の方向性は、数あるスポーツ種目の中で、個人で気軽に参加が出来て、多年代に亘って楽しめて、参加した場所でコミュニティが形成される、そんな種目にターゲットを絞って活動した事です。
 個人で気軽に参加出来るスポーツは何なのかと考えると、それは卓球・バドミントン・テニスに代表されるラケットスポーツと、ボウリング・ゴルフなどのレジャー産業に付随した商業スポーツ等が挙げられます。
 その中で、地域の公立施設を使用した活動に限定すると、やはり卓球・バドミントンの2種目が挙げられるでしょう。全天候の室内スポーツで、左程広いスペースを必要としなくとも、多人数が充分に楽しむ事が可能です。年代層も限定する事はありません。参加された皆さんのその種目に対するモチベーションに対し、レベルの違いや日時・場所などのバリエーションを提案する方法で、活動の意義・価値観を高める事が出来ます。

 特に今年は、この2種目の充実に力を注いできました。
 言わば、この2種目が私達地域クラブの根幹・活動コアと言えるでしょう。
 この1年は、高いレベルのトップアスリートや地元の競技者団体の力を借りて、クラブに参加された方々へ様々な価値を提供してきたと思います。この価値を柱に来年はより前進出来るよう努力を重ねたいと思っています。
 種目毎デモンストレーションを行いました。ビギナーズスクールも開催しました。レベルアップを図る為の講習会も開きました。児童館ともタイアップしました。障害者SCへも協力を続けています。そして何よりも重要な、誰もが気軽に参加出来るスポーツコミュニティ環境を継続しています。


 クラブ創設から、2年8ヶ月の間に全ての「事業」への登録者は800名を越え、延参加人数も8,500名に及んでいます。これだけスポーツを楽しみたいという方のニーズは高いのです。
 既存のスポーツ環境を楽しまれている方々も相当数いる筈なのに、スポーツを違う志向で捉えている方々が現実に沢山いらっしゃるのです。
 クラブへ参加して、自分が求めていたものとは違うと感じられた方もいらっしゃたでしょう。
 参加されたのち、2度と来られなくなった方も数多くいらっしゃいます。
 この場に何が足りなかったのか、そんな理由やご意見をお聞きしたいものです。
 けれども、私達が持つ基本的な考え方として、あくまでも
「参加される皆さんが選ぶ場所」としてのスタンスは今後も変えず、自由意志によって場を活用出来るような、より幅の広いオープン環境作りを目指し、2006年度へ向かっていきたいと思います。

 来年3月で、北区からの助成金も3年の満了を迎え、その後の支援は無くなります。
 クラブが培ってきた環境に、自浄努力で「味付け」を行っていく時期となるでしょう。
 何が必要か、クラブのスタッフ全員の力でより良い環境を築きたいと願っています。

 今年一年ご協力頂いた皆様には有難うございました。心よりお礼申し上げます。
 今後とも地域クラブ発展の為に、お力添え宜しくお願い致します。